フランス・ベルギー・ドイツ旅行(3)
5月30日(土)
この時期のヨーロッパはそれほど暖かくない。
日差しは強いので、晴れていると案外暖かいが、空気は冷たく、日が陰るとむしろ寒い。
そんな中で、暑がりの僕は、「歩いていれば暖かくなって汗かくから」と完全に夏の格好しか持ってこずに大失敗。体の節々の痛みで早朝に目が覚めた。
家から持ってきた鎮痛薬を飲んで、少し休んだらだいぶ楽になったが、いくら長袖を1枚持ってきたとは言え、翌日のモンサンミッシェルはかなり心配だ。
でもちゃんと朝食は作った。
パンは初日に買った、スライスされた丸いヤツを2日に分けて、卵は4個パックだったので、これも2日に分けて。
ハムは前日に夕食と一緒に買って、サラダはカット野菜を2日に分けて。
ヨーグルトは4個パックを2日に分けて、チーズは5個入りだったので、1つはこの日の晩に僕がワインのつまみに食べた。
ポップアップトースターで焼くにはパンはちょっと小さすぎた。
今回泊まったアパルトマンは、コンパクトな作りで、高い天井に中2階を作って、そこをベッドルームにしている。
ベッドはそれほど大きくないので、それをカミさんに譲って、僕はソファーベッドで寝ていた。
設備は十分すぎるほどで、ちゃんとネットもつながるし、快適であった。
室内も少し冷えるのだが、オイルヒーターがおいてあって、非常に重宝した。
パリ市内観光 〜オルセー美術館へ
この日の予定は、1日市内観光。ミュージアムパスが、連続した2日間有効なので、今日は自動的にこんな予定になる。
移動は、初日に買っておいたカルネ。10枚の回数券。パリ市内は一律€1.80だが、カルネを買うと、€14.10になり、ちょっとお得。
さらに、乗り始めてから(改札を入ってから)1時間半有効で、時間内ならゾーン内(要はパリ市内ね)は乗り放題なので、途中下車して、用事を済ませて、同じ切符でまたメトロやRERに乗って別の場所に行くのも可能。
ということで、10枚のうち、翌日使うために(モンパルナス駅までの往復分X2人分)、4枚残して、6枚(1人3枚)使って市内観光を。
まずは、オルセー美術館に行くのに、途中モンパルナス駅へ。
遠回りになるが、まだ翌日のTGVのチケットを引き換えていなかったのと、メトロからTGVまで(帰りは逆)の乗り換えの予行演習に。
TGVのチケットは、駅構内の自動券売機で、予約番号を打ち込んで、日本でネットで買った時に使ったクレジットカードを通せば完了。これで明日はTGVのホームに何も考えずに直行。
モンパルナス駅からは、メトロ6号線でエッフェル塔近くまで。エッフェル塔から凱旋門を通る路線だけあって、また演奏家が乗り込んできた。
車内はスリが多いというし、こういう人たちがスリを捕まえるのに協力すれば、もっと少なくなると思うのに。犯罪を放置で「気をつけろ」で済むところが怖い。
降りたBil-Hakeim駅というのは、塔の最寄りには違いないが、どちらかというと、裏側。あまりよく分かっていなくて、エッフェル塔がよく見えるところまでいけなかった。塔を遠巻きに見て、RERのChamp de Mars Tour Eiffel駅へ。
オルセー美術館は、RER C線のMusee d'Orsay駅の真上に。昔のターミナル駅を改装してできたものだ。
ちょっと早めについたおかげか、ものすごい列というわけではないが、それでも30分は並んだだろうか、やはり手荷物検査は時間がかかる。入場はミュージアムパス。
ルーブルほどではないが、やはり広い美術館、ほぼ全部を回ったおかげで、お昼に。
最初は5階の大時計の近くのレストランに入ろうとしたが、いくら何でも予算オーバーで、泣く泣く1階奥のカフェへ。サンドイッチと水とマフィンのセットでたしか€10.00くらい・・・って、前日も似たようなの食べてなかったか?
シャンゼリゼ通りで例のものを探す
オルセー美術館を出て、橋を渡ってセーヌ川の対岸へ。
対岸はルーブルとチュイルリー公園、コンコルド広場と並んでいて、そこから西にまっすぐ太い道が走っている。これがシャンゼリゼ大通り、凱旋門へつながっている。
ご存知だろうか。シャンゼリゼ大通りは名古屋の栄セントラルパークと姉妹提携しているのを。
それが証拠に、栄の久屋大通公園と広小路通りが交差しているところには、記念碑とシャンゼリゼ大通りの街灯が立っている。というわけで、せっかく来たので、それを探しながら歩くことに。
コンコルド広場からはしばらく公園の中。いわゆる、署名をさせて、その隙に置き引きをする集団がわんさかいて、みんな学生みたいだけど、正直恥ずかしくないのだろうか。
さらに歩いていくと、種々雑多な店が立ち並ぶ。高級店とファーストフードが並んでいる光景は、今となってはどんな街でも普通だが、よくよく考えてみると変な感じだ。
ゆっくり歩いて、凱旋門へ到着。今回は通りの北側(凱旋門へ向かって右側)を歩いてみたが、残念ながら記念碑らしいものは無かった。次に行く機会があるか分からないので、誰か見つけた人教えてください(他人任せ)。
シテ島で聖堂巡り
凱旋門からメトロ6号線→10号線で、サン・ジェルマン・デプレ地区へ。
お目当ては、フランス最古のデパートと言われるボン・マルシェの近くにある奇跡のメダル聖堂。
ちょっと迷ったけど、無事到着。中はミサの真っ最中で、勢いで入ってしまったが、終わるところを見計らって外へ。なので、中の写真は撮ってません。
売店にはいろいろな大きさのメダルが。ここのメダルを持っていると幸運が訪れるというお守りというか縁起物。人に渡すのがいいというので、会社の人へのお土産と、自分たちの分はそれぞれで買って交換。いいことあるかな。
その後、さらにメトロに乗って、シテ島へ。サント・シャペルのステンドグラスが美しいとのことで、長蛇の列に並ぶ。
なんでも、夕方の西日に当たったときが特にきれいとのことで、それで多くの人が集まっているのだろう。ミュージアムパスで入場。
いかがでしょう。外壁全体がステンドグラスになっていて、しかもこの時間帯は全方向にうまく光が当たるようで、とても美しい。この時間に来てよかった。
ただし、並ぶのにかなり時間がかかったので、同じシテ島にあるノートルダム大聖堂は、中に入っただけで、上に登るのは断念。
いや、よく見たら、あんなとこ登れないわ。
最後にもう一度エッフェル塔を眺める
シテ島からアンヴァリッドまで、RER C線で戻る。よくよく考えたら、この路線ばっかり使ってるわ。
アパルトマンまでは、メトロに乗る必要があるけど、最後に夕暮れのセーヌ川と、それをバックにエッフェル塔の写真を撮りたいと、疲れた顔のカミさんにお願いして途中下車。
う〜ん逆光。うまく撮れないものだね。結局エッフェル塔には近づけなかった。
次回のパリ旅行の宿題と思えばいいね。
実はこの日、洗濯をしなくてはならず、洗濯機を回しながら夕食ということに。
なので、また外食ではなく、スーパーでお手軽に。
僕は、前日カミさんが食べていたマッシュポテトグラタンのようなもの、カミさんはケバブサンド。
実際部屋で食べて正解だった。洗濯はうまくできたものの、縦型ドラム式の乾燥機付き、その乾燥機がうまくいかず、結局部屋の中に干す羽目に。まあ乾燥しないし、どうせ翌日モンサンミッシェルから帰ってから取り込めばいいんだけど。
こうして長い1日が終了。明日も早起き。朝ご飯は外食だ。
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